【絶対に行くな】お金の相談で初心者をカモる「危険な場所」6選

お金の相談の危険性を解説する記事のアイキャッチ画像。虫眼鏡で契約書の細かな文字を覗き込み、隠れたリスクを見抜くイメージ。「無料という言葉は、罠への入り口。家族の資産を守る、護身術」というキャッチコピーが入っている。

NISAも始まったし、本気でお金のことを考えたい。
誰か詳しい人に話を聞いてみようかな…?

30代になり、家族を持つと、多くのパパがそう考えるはずです。

でも、その最初の行動が、あなたの資産形成における最大の落とし穴かもしれません。

実は、僕自身はこれまで一度も、お金の相談で銀行の窓口や保険ショップに行ったことがありません。

なぜなら、そのビジネスが「どこで、どうやって儲けているのか?(=商流)」を先に知ることで、

自分の大切なお金を、誰かの利益のための商品(高額な手数料)から守れると知っているからです。

この記事では、僕が実践しているその「お金を守る力」とも言える考え方のすべてをお伝えします。

読み終える頃には、あなたはもう金融機関の言いなりになることはなくなり、自分自身の力で、大切な家族の資産を守れるようになっているはずです。


目次

大前提:なぜ「1円スマホ」を買ってはいけないのか?

本題に入る前に、少しだけお金の「頭の体操」をしてみましょう。

イオンなどのショッピングモールにある携帯ショップで、
スマホ本体、実質1円!」という広告を見たことはありませんか?10万円以上する最新のスマホが、
たった1円で手に入るなんて、めちゃくちゃお得に見えますよね。

でも、ご存知の通り、これには裏があります。

2年間の通信契約が必須」
「月々割高なプランへの加入が条件
といった縛りがあり、結局は通信料金に本体代金が上乗せされ
トータルでは何万円も支払うことになります。

そして、このビジネスモデルには、さらに巧妙な続きがあります。

それは、多くの人が

一度契約したら、プランを見直すのが面倒くさい」と感じてしまう人間の心理を利用している点です。

2年の縛りが終わった後も、多くのユーザーはそのまま割高なプランを使い続けてしまいます。これを心理学では「現状維持バイアス」と呼び、

変化を避けて、現状を維持してしまう

という、誰もが持つ心のクセのことです。

つまり、携帯会社は「最初の2年間」で端末代を回収し、
その後の期間」は、私たちの”面倒くさい”という気持ちを利用して、さらに大きな利益を上げ続けているのです。

これが「1円スマホ」の、本当のカラクリです。


サーバーレンタル料、永久無料!」のウォーターサーバーも同じ仕組みです。
サーバー本体はタダ同然で配られますが、会社は毎月届けられる「割高な水のボトル代」で、大きな利益を上げています。

ショッピングモールで、ウォーターサーバーの営業担当者が無料のティッシュやお菓子を配っているのも、同じ心理を突いています。

これは、心理学でいう「返報性の法則」の巧みな応用です。「何かをもらったら、お返しをしなければ申し訳ない」と感じてしまう、人間の心の働きですね。

たかがティッシュ一つでも、受け取ってしまった手前、

ゆるぱぱ

話くらいは聞かないと悪いかな…

と感じて足を止めてしまう。そして、一度話を聞き始めたら最後。彼ら営業のプロは、あの手この手で「これはあなたに必要だ」と感じさせ、契約へと導くのです。

「無料のプレゼント」は、あなたを話のテーブルにつかせるための、巧妙な罠なのです。

ここから学べる、たった一つの重要な原則があります。

この世に、本当の意味での「タダ(無料)」は存在しない

一見お得に見えるサービスには、必ずどこかに「隠れた収益源」があります。そのビジネスが
どこで、どうやって儲けているのか?(=商流)」を考える癖をつけることが、僕たち消費者を守る最強の武器になるのです。

そして、この考え方は「お金の相談」においても、全く同じです。

あの人が「無料」で相談に乗ってくれるのは、あなたが将来支払うことになる、高額な手数料や紹介料が、彼らの収益源だからに他なりません。

遠回りに見えても、「適正な価格の、良い商品」を自分で選んで買う。それが一番賢く、結果的に一番安くつくのです。

プロや専門家を、タダで使えると思ってはいけません。


【危険】近づいてはいけない「お金の相談場所」6選

それでは、いよいよ本題です。 僕たちが大切なお金を守るために、具体的にどんな場所を避けるべきなのか。僕の独断と偏見も交えつつ、危険度順に6つの場所をリストアップしました。

①【危険度★★☆☆☆】銀行の窓口

「銀行=安全」というイメージは、僕たちの親世代から続く、非常に根強いものです。しかし、こと「投資相談」においては、そのイメージは一度捨てなければなりません

銀行員は「資産運用のプロ」ではなく、
自社系列の金融商品を、ノルマ達成のために売るプロ」だからです。

彼らがお勧めしてくる投資信託は、銀行側の利益が大きい手数料(信託報酬)が年率1%を超えるような高コストな商品がほとんど。

僕たちがネット証券で買える、手数料0.1%以下の優良なインデックスファンドと中身はほとんど変わらないのに、です。同じものを10倍以上の値段で買わされているようなもの。

いつもお世話になっているから」という義理人情で、大切なお金を無駄にしてはいけません。


②【危険度★★★☆☆】ハウスメーカー・住宅展示場

夢のマイホーム。数千万円という人生最大の買い物で、私たちの判断力は正常ではありません。そのタイミングを、彼らは見逃しません。

住宅展示場ハウスメーカーの営業担当者は、住宅ローンを組む流れで、ごく自然に提携先の銀行や、提携先のFP(ファイナンシャルプランナー)を紹介してきます。

そして、そこで勧められるのは、手数料の高い住宅ローンや、

こんすけ先生

団体信用生命保険だけでは不安ですよね?

コンサルタントのきつね「こんすけ先生」

というセールストークと共に提案される、割高な貯蓄型生命保険です。

大きな買い物で金銭感覚が麻痺しているため、

ゆるぱぱ

月々2万円くらいの保険なら…

と、つい契約してしまいがち。家のこと以外のお金の話をされたら、一度持ち帰って冷静に考える癖をつけましょう。


③【危険度★★★★☆】街角の「無料」FP相談・保険ショップ

ショッピングモールなどでよく見かける
保険の窓口」や「無料FP相談」。中立的な立場で、最適な商品を教えてくれる救世主のように見えます。

しかし、思い出してください。彼らの収入源は、
あなたが支払う保険料や手数料に含まれる「紹介料」です。

つまり、彼らは「中立的な専門家」ではなく、

たくさんの提携商品の中から、自分たちの利益が一番大きいものを売るプロ

なのです。彼らが

こんすけ先生

あなたにぴったりですよ

と笑顔で勧める商品は、あなたではなく、
彼らにとって「ぴったり」な商品である可能性が極めて高いのです。


④【危険度★★★★★】一部のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)

IFAは「特定の金融機関に属さない、中立的なアドバイザー」とされています。しかし、日本においては、その多くが金融商品の販売手数料を収益源としています。

つまり、実態は上記の「無料FP相談」と変わりません。「独立系」という聞こえの良い肩書をまとった、
凄腕のセールスパーソンである可能性を、常に頭に入れておくべきです。

(※もちろん、顧客からの相談料だけで運営している、真に中立な有料のIFAも存在します。それについては、後の章で解説します。)


⑤【危険度★★★★★+α】無料マネーセミナー・投資勉強会

初心者歓迎!」
「これだけでFIRE達成!」
「ゼロから始める資産1億円」

こうした魅力的な言葉で、週末に開催されている無料セミナー。実はこれ、
僕自身が金融とは全く違う分野で、そっくりな経験をしたことがあるんです。

以前、家族の健康のためにと、ある手技療法のセミナーに参加したことがあります。
YouTubeで、重い症状の患者さんを数分で治してしまう、凄腕の先生でした。
その情熱と「みんなを良くしたい」という想いに溢れる姿を見て、
僕は新幹線代をかけて東京まで行き、最前列で目を輝かせながら話を聞いていました。

理論も素晴らしく、

ゆるぱぱ

なるほど、たしかに!

と首が落ちるほど頷きました。ただ、セミナーの最後に待っていたのは、

「もっと詳しく学びたい人へ」という1週間で160万円もする、高額な合宿の案内でした。

その先生の技術は本物だったと思います。詐欺ではありません。
でも、その売り方やセールの手法は、僕がYouTubeで感じたはずの「熱意」とは、少し違うものでした。
僕はそのセミナーのアンケートを書かずに、速攻で会場を後にしました。

そして、これと全く同じ構造が「無料マネーセミナー」なのです。

最初は無料数千円で参加のハードルを下げ、
有益そうな情報を与えて期待感を高める。そして、高揚した気持ちのまま
個別相談」に誘導され、あなたを「見込み客リスト(カモリスト)」に加える。
最終的には、高額な保険や不動産、あるいは怪しい投資商品を契約させる。

これが彼らのビジネスモデルです。勉強熱心な人ほど、この罠にはまりやすいので、本当に注意してください。


⑥【危険度:測定不能】SNSでDMしてくる「投資の先生」

すごい投資情報があります」
「絶対に儲かります

ある日突然、SNSのDMにこんなメッセージが届いた経験はありませんか?
これは、リストの中で最も危険な、詐欺の入り口です。

彼らは、豪華な生活をアピールするキラキラしたプロフィールであなたを信用させ、
高額な情報商材や、実態のない投資話へと誘導します。
匿名性が高いため、お金を騙し取られても、相手を追跡するのは非常に困難です。

どんなに魅力的な話でも、見ず知らずの相手からの儲け話には、絶対に耳を貸してはいけません


【安心】じゃあ、本当はどこに相談すればいいの?4つの頼れる相談先

ここまで、近づいてはいけない相談先をたくさん見てきました。

じゃあ一体、どうすればいいんだ…」
「もう誰にも相談できないじゃないか!」

そう感じたかもしれません。ご安心ください。 ここからは、僕たちが本当に頼るべき、
安全で、あなたの資産形成を加速させる
情報の取り方」と「相談先を4つ、厳選して紹介します。

ただし、その前に、たった一つだけ、最強の心構えをお伝えします。

それは、これから紹介する情報源を含め、この世のどんな情報も

最終的には、あなた自身の頭で判断する」ということです。

なぜなら、どんなに優れた本やブログでも
著者が後から高額な情報商材を売り始めたり
手のひら返し」をしたりする可能性はゼロではないからです。

この人が言うから思考停止せず、常に

ゆるぱぱ

これは自分にとって本当に必要か?

と問い続ける。その姿勢こそが、あなたを騙そうとするあらゆる手口から身を守る、究極の護身術になります。

この大前提を心に刻んだ上で、頼れる相談先を見ていきましょう。


①【本気の個別相談なら】有料の独立系FP

まず、どうしても専門家と1対1で話したい、という場合の選択肢です。その際は、
相談料を支払う「有料の独立系FP(ファイナンシャルプランナー)」を選びましょう。

彼らは、金融商品を売ることで得られる紹介料ではなく、あなたからの相談料(フィー)で生計を立てています。そのため、特定の企業に忖度することなく、真にあなたの立場に立った、中立的なアドバイスを期待できます。

料金は1時間1万円〜と安くはありませんが、人生を左右するお金の相談です。プロの知恵を、クリーンな形で買う。これは非常に価値のある自己投資です。

②【最強の独学ツール】書籍

体系的な知識を、中立的な立場から学ぶ上で、本は今でも最強のツールです。

特に、金融商品を売ることが目的ではない、大学教授や、
長年インデックス投資を実践してきた個人投資家が書いた本は、信頼性が非常に高いです。

Amazonのレビューなどを参考に、評価の高いベストセラーや、長く読み継がれている名著を数冊読んでみてください。それだけで、世の中のセールストークに騙される確率は、劇的に下がります。


③【仲間を見つけるなら】信頼できる個人のブログ

インデックス投資を実践している個人のブログは、先輩のリアルな体験談を知る上で、非常に良い情報源になります。

しかし、ここで一番大事な心構えがあります。それは、どんなに信頼できそうなブロガーでも、

決して「盲信しない

ということです。

その人が今日、素晴らしい情報を発信していても、
明日には企業から広告料をもらって、
あなたにとって不利な商品をおすすめし始めるかもしれません。「手のひら返し」の可能性は、常にあるのです。

大切なのは、「この人が言うから」と信じ込むのではありません。その情報が、
客観的な「判断基準」に合っているかを、あなた自身が見極めることです。

例えば、「紹介されている投資信託の手数料(信託報酬)は、年率0.1%以下か?」といった、ゆるぎない基準です。

ブログは、あくまで「先輩の体験談」や「情報の入り口」として活用し、最終判断は必ず自分で行う。それが鉄則です。


④【公式情報で学ぶなら】大手ネット証券の無料講座

ここでも、心構えは先ほどのブログと同じです。「鵜呑みにしない」こと。

SBI証券や楽天証券が提供する「NISA制度の仕組み」や「経済ニュースの読み解き」といった、普遍的な知識を学べる教育コンテンツは非常に有益です。

しかし、特定の「新商品セミナー」や「おすすめファンド紹介」といった、セールスの匂いがするコンテンツには注意が必要です。

ここでも、先ほどの「判断基準」(手数料は0.1%以下か?など)を自分の中に持っておくことが、あなたを不要な商品から守る最強の武器になります。


【コラム】断るときの「最強の言葉」

この知識を身につけても、営業熱心なプロと話す機会は、人生で何度か訪れるかもしれません。 その時に、
絶対にやってはいけないことがあります。

相手を論理で「言い負かそう」とすることです。

彼らは、あなたが断る理由を何十パターンもシミュレーションし、
そのすべてに対する切り返しのトークを用意している「会話のプロ」です。

ゆるぱぱ

今は、お金がないので…

こんすけ先生

だからこそ、今のうちに始めるべきなんです!

ゆるぱぱ

他の商品を検討しているので…

こんすけ先生

その商品のデメリットは…

と、不安を煽ってきます。

彼らの土俵で、議論を始めてはいけません。

では、どうすればいいのか? 答えはシンプルです。理由を言わずに、ただ一言、こう告げるのです。

必要ありません
結構です
検討します」(と言って、その場を離れる)

理由を言わないので、彼らは反論のしようがありません。これが、彼らのセールストークを無力化する、最強の言葉です。

申し訳ない、と感じる必要は一切ありません。あなたはただ、

自分の大切な家族の資産を守っているだけなのですから。


まとめ:大切なお金を守れるのは、知識で武装した「あなた自身」だけ

最後に、この記事で伝えたかった、あなたの大切な資産を守るための「護身術」をまとめます。

  • 「無料」を疑う癖をつける
    「1円スマホ」や「無料相談」の裏には、必ず儲けるためのビジネスモデル(商流)があります。
    なぜ無料なんだろう?」と考える癖が、あなたを守る第一歩です。
  • 利益相反のある場所には、近づかない
    銀行、保険ショップ、無料セミナー…。彼らは、あなたの味方ではなく「商品を売るプロ」です。彼らの利益と、あなたの利益は一致しません。
  • 「自分の判断基準」を持つ
    どんな情報にも、「この人が言うから」と盲信するのではなく、「手数料は0.1%以下か?」といった客観的な基準で判断する。究極の相談相手は、知識を身につけたあなた自身です。
  • 断る時は、理由を言わない
    もしセールスを受けても、議論してはいけません。「必要ありません」と、一言で断る。それが最強の断り方です。

この知識は、あなたを臆病にさせるためのものではありません。 むしろ逆です。

落とし穴の場所が分かっていれば、もう道を怖がる必要はありませんよね。 これらの護身術は、
あなたがこれから自信を持って、堂々と資産形成の道を歩んでいくための、最強の「地図」であり「武器」なのです。


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この記事を書いた人

3児の父で、育児と仕事の合間に“ゆるくて、かっこいい”を探求中。
デニムとブーツとコーヒーが好き。育児中でもオシャレをあきらめたくないパパへ、共感とヒントを届けたい。

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