30代になり、パパになり、仕事や子育てに追われる毎日。ふと、

「このままで、将来のお金は本当に大丈夫なんだろうか…?」
と漠然とした不安を感じることはありませんか?
子どもの教育費、自分たちの老後、そしてマイホーム。考えれば考えるほど、不安は大きくなるばかり。
「節約や家計管理は頑張っている。でも、銀行に貯金しているだけじゃ、お金は一向に増えてくれない…」
もし、あなたが少しでもこう感じているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。
NISAについて、より正確な情報を知りたい方は、金融庁のNISA特設ウェブサイトも併せてご確認ください。
【その前に、大前提となるお話】
本題に入る前に、
「投資」は、あくまで「家計管理」という土台があってこそ成り立つものです。
支出を最適化する
万が一に備える「生活防衛資金(給料の半年〜1年分)」を現金で確保する
投資について考えるのは、この2つをクリアしてからです。



「まだ家計管理に自信がない…」
という方は、焦らず、まずはこちらの記事からお読みください。僕が実践している資産形成の完全ロードマップを解説しています。


このNISA(投資)の記事は、そのステップを終えた方が、いよいよ
資産を「増やす」フェーズに進むための、次のステージの入り口です。
この記事では、投資の知識が全くないパパに向けて、
「なぜ、貯金だけでは危険なのか」という現実から、
「じゃあ、具体的に何をすればいいのか」という解決策まで、
専門用語を一切使わずに解説します。
安心してください。この記事を最後まで読めば、
あなたが今日から何をすべきかが全て分かり、将来のお金の不安を解消する「最初の一歩」を踏み出せます。
さあ、未来の家族のために、一緒に行動を始めましょう。
第1章:なぜ、僕たちパパは「貯金だけ」ではマズいのか?



「投資なんてギャンブルみたいで怖い」
「真面目に貯金するのが一番だ」
僕も、数年前までは本気でそう思っていました。
でも、その考え方が、実は一番のリスクだったと気づいたんです。
その理由は、私たちの資産を静かに、しかし確実に蝕んでいく
「インフレ」という存在と、良かれと思って加入しがちな「貯蓄型保険」の落とし穴にありました。
眠らせているお金の価値がどんどん減っていく「インフレ」という怪物
「インフレ」と聞くと、なんだか難しい経済ニュースのように感じるかもしれません。
でも、話はとてもシンプルです。
インフレとは、「モノの値段が上がり、お金の価値が下がること」です。
例えば、昔は100円で買えた缶ジュースが、今は150円になっていますよね?
これは、モノ(ジュース)の価値が上がったのではなく、
100円というお金の価値が下がったことを意味します。(同じ100円でジュースが買えなくなっている)
これが、銀行に預けているお金にも同じことが起きます。
仮に、あなたが銀行に100万円を貯金していたとします。
金利がほぼ0%の今、1年後も口座の残高はほぼ100万円のままです。
しかし、世の中のモノの値段が年間2%上がっていたらどうでしょう?
日本銀行の見通しでは、2025年度は「2%台前半」、2026年度は「1%台後半」、2027年度は「2%程度」と予想されています。
去年100万円で買えたモノが、今年は102万円出さないと買えなくなっているのです。
つまり、あなたの口座にある100万円は、数字の上では減っていませんが、
買えるモノの量で考えると、実質的には98万円分の価値に目減りしてしまったことになります。
これが、僕たちが「貯金だけでは危険」だと言う最大の理由です。
何もしない間に、大切に貯めたお金の価値は、インフレという怪物に静かに食べられ続けているのです。
【比較】学資保険や貯蓄型保険ではお金は増えない、という不都合な真実



「子どもの将来のために、学資保険に入っているから大丈夫」
そう考えるパパも多いかもしれません。僕も昔、検討したことがあります。
でも、その中身をよく見て、愕然としました。
今の時代、学資保険や貯蓄型の保険は、「お金を増やす」という目的には全く向いていません。
なぜなら、あなたが支払った保険料の多くは、保険会社の経費や手数料に消えてしまい、運用に回るお金はごくわずかだからです。
その結果、18年間コツコツ保険料を払い続けても、満期に戻ってくるお金(返戻率)は103%〜良くても108%程度。つまり、18年間で総額300万円を支払って、309万円〜324万円で戻ってくる、という世界です。
年間の利回りに換算すると、わずか0.2%〜0.4%ほど。
先ほどのインフレ率が2%だとすると、学資保険で年0.2%増えても、
実質的には毎年1.8%ずつお金の価値は減っていることになります。
良かれと思って入った学資保険が、実はインフレに負けてしまっている。
「保障」という側面はありますが、
「資産を増やす」という観点では、残念ながら有効な手段とは言えないのが今の現実なのです。
じゃあ、もう入っちゃった人はどうすればいいの?
この記事を読んで、



「うちも学資保険に入ってる…どうしよう」
と不安になった方もいるかもしれません。これは非常に悩ましい問題ですが、判断するためのヒントをお伝えします。
ケース①:満期まであと数年という方
払い込み期間の終わりが見えている場合は、解約すると元本割れが大きくなる可能性が高いため、
満期まで続けるのが良い選択かもしれません。
ただし、ここで一番大切な質問があります。その満期金は、「いつ、何に使う予定のお金」ですか?
この場合は、満期で受け取ったお金をNISAで運用するのは待ってください。 投資は短期では元本割れのリスクが常に伴います。使う直前に資産が減ってしまうのは、最も避けたい事態です。
現金(銀行預金)として確保しておくのが正解です。
使う予定が10年、15年以上先の場合
お子さんがまだ小さい、あるいは老後資金の一部にしたいなど、
使うまでに十分な期間があるなら、
満期金をNISA口座に移し、長期運用に回すのは非常に有効な選択肢です。
ケース②:まだ始めたばかり・期間が多く残っている方
この先10年、15年と払い込みが続く場合は、思い切って解約するのも有力な選択肢です。
とはいえ、



「今解約すると元本割れで損をする。続けた方が最終的な損失は少ないのでは?」
と感じますよね。
保険のことだけを考えれば、その感覚は自然なものです。
しかし、ここで視点を「投資」の世界に切り替えてみましょう。
投資の世界で最も恐ろしいのは、目先の数万円の損失ではありません。
将来得られたはずの、もっと大きな利益を逃してしまうこと(機会損失)です。
分かりやすいように、「乗り物」に例えてみます。
- 学資保険 = 時速20kmで進む、運賃の高い「のんびり各駅停車の列車」
- NISA(インデックス投資) = 時速100kmで進む、運賃の安い「快適な特急列車」
あなたは今、「各駅停車の列車」に乗っています。
このまま乗り続けても、目的地には着くかもしれません。
しかし、隣の線路を、もっと速くて快適な「特急列車」が走り始めました。



「今乗り換えたら、これまで払った運賃が無駄になるから…」
と各駅停車に乗り続けるのが、本当にお得でしょうか?
答えは「NO」ですよね。
すぐに特急列車に乗り換えた方が、目的地にはるかに早く、
そして快適に着くことができます。
これがお金の考え方でも同じです。
学資保険を続けることで失う「本当の損失」とは、
「もし、その保険料をNISAで運用していたら、将来手に入ったはずの100万円、200万円という大きな利益」のことなのです。
つまり、僕が言う『傷が浅いうちに』というのは、目先の数万円の元本割れのことではありません。
将来の大きな利益を逃すという、致命傷になりかねない「機会損失」から、今のうちに逃れましょう、
という意味なのです。
傷が浅いうちに損切りし、戻ってきたお金(解約返戻金)と、これから払うはずだった保険料をNISAで長期運用に回す方が、将来的にはるかに大きなリターンを期待できます。
まずは一度、ご自身の保険証券を見て、「今解約したらいくら戻ってくるのか」を確認してみましょう。
【最重要】「無料の保険相談」にだけは、絶対に近づかないで!



「なるほど、じゃあ専門家に相談しよう」
そう考えて、駅前やショッピングモールにある「無料の保険相談窓口」を思い浮かべた方、絶対にやめてください。(おすすめしません。)
冷静に考えてみてほしいのです。彼らはボランティアではありません。
お店の家賃や相談員の方の給料は、一体どこから出ているのでしょうか?
その答えは、「保険会社からの紹介手数料(バックマージン)」です。
つまり、彼らは「あなたに最適な商品」を勧めているのではなく、
「自分たちの手数料が一番高くなる、儲かる商品」を売るプロなのです。
知識も話術も巧みな営業のプロを相手に、私たち素人が最適な商品を選ぶのは至難の業です。
結局、手数料だけが高くて全く増えない商品や、保障が不十分な保険を



「あなたにぴったりですよ」
初登場のコンサルタントのキツネ「こんすけ先生」
と巧みに勧められ、気づかぬうちに契約してしまう可能性が非常に高いのです。
大切なのは、他人に丸投げせず、
ご自身で情報を集めて判断すること。(自分をお金は自分で守る)
今の時代、信頼できる情報はネット上にたくさんあります。
多くの賢い投資家たちが選んでいる「王道」の商品(手数料の安いインデックスファンドなど)を、
ネット証券で自分で買う。それが遠回りのようで、一番確実で、80点以上を取れる方法なのです。
この状況を解決する唯一の方法が「投資」である理由
ここまで、インフレや保険の話を通じて「何もしないリスク」についてお伝えしてきました。 では、
この状況を解決し、僕たち30代パパが将来のために資産を築いていくには、どうすればいいと思いますか?
その答えが、「投資」です。 より正確に言えば、「全世界の経済成長の力を借りて、お金にも働いてもらう」という考え方にシフトすることです。
「複利」のパワー:アインシュタインが“人類最大の発明”と呼んだ力
「投資」と聞くと、多くの人が「株価の上下を当てて儲けるもの」とイメージするかもしれません。
しかし、僕たちがやるべきなのは、そんなギャンブルではありません。
(一発逆転のギャンブルもありますが、それは逆に減るリスクも高い。ぼくはそれは勧めません。)
今よりも家計が苦しくなる可能性が高いので。
僕たちが使うべき最大の武器は「複利」(時間)の力です。
- 単利: 元本(最初に投資したお金)だけに利息がつく。
- 複利: 元本+利息に、さらに利息がつく。
つまり、「利息が利息を生む」雪だるま式にお金が増えていく仕組み、それが複利です。
例えば、100万円を年利5%で運用したとします。
単利だと、毎年5万円ずつ増えるだけなので、20年後には200万円(元本100万+利息100万)になります。
一方、複利で運用するとどうでしょう。 1年目は105万円になりますが、2年目はその105万円に5%の利息がつくので、110.25万円に。3年目は115.76万円に…と、増え方がどんどん加速していきます。
そして20年後には、約265万円になるのです。
同じ期間、同じ年利でも、単利と複利では65万円もの差が生まれます。
この差は、時間が経てば経つほど、爆発的に大きくなっていきます。
このシミュレーションは、金融庁の公式サイトにある「資産運用シミュレーション」を使うと、ご自身の年齢や積立額で簡単に試すことができますよ。
この「時間を味方につける」ことができる複利のパワーこそ、
若いうちから始める僕たちにとって最大のメリットなのです。
初心者の最適解「インデックス投資」とは?



「複利がすごいのは分かった。でも、何に投資すればいいの?」



その答えが…「インデックス投資」です。



「い、インデックス…投資…?なんだか横文字で、難しそうだなぁ…」
「聞いたことないし、自分に理解できるか不安だよ。」



「分かります、分かります。横文字だけで、アレルギーが出ちゃいますよね。
弁当に例えると
『いろんな人気のおかずが少しずつ入った、お得な幕の内弁当(株式の詰め合わせパック)』みたいなものなんです。
ちょっと、その中身を一緒に見ていきましょう。」
インデックス投資とは、
「世界経済全体を、まるごと買う」(すごい会社ぜーんぶ買う)というイメージです。
インデックス投資(特に「全世界株式(通称オルカン)」や「S&P500」)とは、
世界中、あるいはアメリカの主要な数百〜数千社の株を、
少しずつまとめて買うことができるパック商品のようなものです。
これの何が良いのかというと、
「世界経済という”最強のチーム”の一員になって、
その勝利の分け前をもらう」からです。
では、なぜ世界経済はこれまで成長を続けてきたのでしょうか?そして、
なぜこれからも成長が期待できるのでしょうか?理由はとてもシンプルです。
- 世界の人口が増え続けているから
:世界全体で見ると、人口は毎日約20万人ずつ増えていると言われています。 - 新しい技術が生まれ続けているから
:分からないことがあれば、図書館に行って分厚い百科事典で調べていた時代から、今では誰もが手のひらの上でGoogle検索をします。
Amazonで注文した商品は翌日に届き、Netflixで世界中の映画が見放題です。
このように、人類が新しい技術を生み出し続ける限り、新しい産業が生まれ、世界経済は形を変えながら成長し続けるのです。


世界の人口が増えれば、
モノやサービスを欲しがる人が増えます。
インターネットやスマートフォン、
そしてこれからのAIのように、新しい技術が生まれれば、
世の中はもっと便利になり、新しい産業が生まれます。
そして、経済が成長すると、世の中に出回るお金の量も増えていきます。
お金がたくさん発行されれば、お金1枚あたりの価値は少しずつ下がり(インフレ)、モノやサービスの値段、
そして会社の価値である株価は、長期的には上がっていく。
この大きな世界の成長の流れに、
- 究極の分散投資でリスクを減らしながら、
- 専門家でもない僕たちが、簡単に乗っかることができる。
それがインデックス投資の凄さなのです。
つまり、僕たちがやるべきことは、
「複利」の力を信じて、「インデックス投資」という世界経済の成長に乗る船に、毎月コツコツ乗り続けること。
これこそが、専門家でもない、忙しい僕たちパパが、将来のために資産を築くための、最も賢くて、最も再現性の高い「答え」なのです。
第2章:始める前に知っておきたい「投資の守りの知識」
投資の世界で長期的に成功するために最も大切なのは、
実は「大きく儲けること」ではありません。
「致命的な失敗をせず、マーケットに居続けること」です。
ここでは、あなたの資産を守り、心を穏やかに保ったまま投資を続けるための、4つの「守りのルール」をお伝えします。
【最重要】暴落は必ず来る。その時、絶対にやってはいけないこと
まず、心に刻んでほしいことがあります。
あなたが投資を続ける限り、株価の暴落は100%経験します。
リーマンショック、コロナショックのように、数年に一度、
ニュースでは「未曾有の危機だ」と連日報道され、あなたのNISA口座の資産額が、
一日で数十万円もマイナスになるような日が必ず来ます。
その時、初心者がやってしまう最大の過ちが「狼狽(ろうばい)売り」です。
怖くなって、持っている株を全部売ってしまうのです。
これだけは、絶対にやってはいけません。
なぜなら、慌てて売るということは、損失を確定させる行為だからです。そして、その後の株価の回復という、一番おいしいリターンを取り逃がすことにもなります。
歴史が証明しているのは、
「暴落は必ず起きるが、経済は必ず立ち直ってきた」という事実です。
暴落が来た時の正しい行動は、たった2つ。
- 何もしない。 アプリを閉じて、ニュースを見ず、寝る。
- いつも通り、淡々と積立を続ける。
むしろ、暴落時は「優良な株式の詰め合わせパックが、バーゲンセールで安く買えるチャンス」と考えるくらいが丁度いいのです。
ハラハラするならやり過ぎ!「余剰資金」で投資する本当の意味



「暴落しても動じないのが大事なのは分かった。でも、そんなの無理だよ…」



「その気持ち、すごく分かります。
もしそう感じるなら、それはあなたが
『投資してはいけないお金(生活に必要なお金)』、
にまで手を出してしまっている、というサインかもしれませんよ。」
投資は、必ず「余剰資金」で行うのが鉄則です。
では、「余剰資金」とは何でしょうか?これは、以下の2つのステップで考えます。
【ステップ1】毎月の生活で「余るお金」を見つける
まず、大前提として、万が一の病気や失業に備えるための
「生活防衛資金(給料の半年〜1年分が目安)」は、必ず現金で確保してください。
その上で、毎月の給料から生活費や、家族で楽しむためのお金(遊興費)などを差し引いて、さらに残ったお金。
これが、投資に回せるお金の「候補」になります。
【ステップ2】そのお金の「使う予定の時期」を考える
次に、その「候補」のお金に、近いうちに具体的な使い道があるかを考えます。
- 数年以内に使う予定があるお金
(例:車の買い替え費用、家の頭金、引っ越し代など) → これは「余剰資金」ではありません。短期で使うお金を投資に回すと、いざ使いたい時に元本割れしているリスクがあります。現金(銀行預金)で貯めましょう。 - 当分(10年以上)使う予定のないお金 → これこそが、NISAで長期投資に回すべき、本当の「余剰資金」です。
この2つのフィルターを通すことで、暴落が来ても



「これは当分使わないお金だから大丈夫」
と、安心して投資を続けることができるのです。
このルールを守れば、たとえ株価が半分になっても、
と心穏やかに過ごせます。夜もぐっすり眠れる金額で投資をすること。
それが、長く続けるための秘訣です。
「月利〇%」は100%詐欺!ポンジ・スキームの手口と見分け方(相場を知ろう!)
世の中には、「必ず儲かる」「月利5%を保証」といった、おいしい投資話が溢れています。 断言しますが、
これらは100%詐欺です。
その代表的な手口が「ポンジ・スキーム」。
これは、実際には運用などせず、新しい出資者から集めたお金を、以前の出資者への配当金に回すだけの自転車操業です。
新しい出資者がいなくなった瞬間に、仕組みは破綻します。
以下のキーワードが出てきたら、即座に逃げてください。
「元本保証」「必ず儲かる」 → 投資に絶対はありません。
「月利〇%」 → 凄そうに見えますが、年利に直すと異常な数字です。
「紹介すれば、あなたにも報酬が…」 → ねずみ講の典型です。
僕たちが目指すのは、一攫千金ではありません。
世界経済の成長に合わせて、着実に資産を育てることです。
甘い話には必ず裏があることを忘れないでください。
僕らが目指すべき現実的なリターンは「年利5〜7%」である
詐欺師が「月利」という言葉を使うのに対し、
本物の投資の世界で使うのは「年利」です。
僕たちがインデックス投資で目指すべきリターンは、年利で平均5%〜7%です。



「え、たったそれだけ?」
と思うかもしれません。 でも、思い出してください。
銀行預金の金利は年0.001%です。
それと比べれば、とてつもなく高いリターンです。
そして、この「年利5〜7%」という数字は、
「複利」の力と合わさることで、10年、20年という単位で絶大なパワーを発揮します。(長期投資)
もちろん、毎年必ず5%増えるわけではありません。
ある年は+20%かもしれないし、ある年は-10%かもしれません。
このブレを乗りこなし、長い目で見た平均が5%〜7%に落ち着く。
それがインデックス投資の世界です。
この現実的な数字を知っておくことが、
詐欺から身を守り、
暴落に動じない平常心を保つための、
最高の「守りの知識」になるのです。
第3章:【最短5分】知識ゼロから始める「新NISA」3つの簡単ステップ



「うーん、理屈は分かった気がするけど…。やっぱり
『口座開設』とか『手続き』って聞くと、それだけで
アレルギーが出そうだよ。なんか、めちゃくちゃ面倒くさそうなイメージが…。」



「アレルギー、分かります(笑)。僕もやる前は、分厚い書類とハンコを持って銀行の窓口に並ぶ、みたいなイメージでした。」



「でも、今は本当に時代が違いますよ。正直、
ネットショッピングで会員登録するのと、そんなに手間は変わらないです。」



「ここから、その具体的な手順を3つのステップで紹介するので、
『本当にAmazonの登録と変わらないじゃん』って、確かめてみてください。」
STEP1:なぜ「投資の専門家ではない僕たちが選ぶべきは、ネット証券」一択なのか?(SBI証券か楽天証券でOK)
NISAを始めるには、まず
「証券会社」で専用の口座を開く必要があります。
ここで選択肢となるのが、
「銀行の窓口」や「街の証券会社」、そして「ネット証券」です。
結論から言います。
投資の専門家ではない僕たちが選ぶべきは「ネット証券」一択です。
銀行の窓口など、対面での相談は一見安心に思えるかもしれません。
しかし、そこには人件費や店舗の家賃といった莫大なコストが掛かっています。
そのコストは、私たちが支払う高い手数料や、彼らが儲かる質の低い投資商品という形で、見えないうちに私たちに転嫁されています。
その点、ネット証券は、
手数料が、とにかく圧倒的に安い
金融庁お墨付きの、質の高い優良な商品を多数扱っている
不要な営業を一切されないので、自分のペースで判断できる
という、計り知れないメリットがあります。
手数料は、あなたの未来の資産を蝕む最大の敵です。
その敵を排除できるネット証券を使わない手はありません。



「じゃあ、どこのネット証券がいいの?」
これも答えはシンプルです。
初心者は、以下の2社のどちらかを選んでおけば、まず間違いありません。
SBI証券: 口座開設数No.1。取扱商品数も豊富で、TポイントやPontaなど複数のポイントに対応。
(▶公式サイトでNISA口座の詳細を見てみる)
楽天証券: 楽天ポイントを貯めたり使ったりできる。普段から楽天経済圏を使っているならこちら。
(▶公式サイトでNISA口座の詳細を見てみる)
どちらも日本を代表するネット証券で、基本的なサービス内容に大きな差はありません。
【ゆるぱぱのホンネ】両方使ってみた正直な感想
ちなみに、僕自身は最初にSBI証券でNISAを始め、途中から楽天経済圏の魅力に惹かれて楽天証券の口座も開設し、現在両方を使っています。
その上での正直な感想ですが、
アプリの使いやすさや画面の見やすさは、楽天証券の方に少し分があるかな、と感じています。
SBI証券は機能が豊富な分、画面が少し専門的で、初心者の方は少し「堅苦しい」と感じるかもしれません。
もちろん、これはあくまで個人の好みや慣れの問題です。どちらを選んでも、投資で失敗することはありませんので安心してください。最終的には、あなたが普段よく使うポイントで選ぶ、くらいの感覚で大丈夫ですよ。
STEP2:何を買う?最初の投資先はこの2つだけでいい
口座開設の申し込みをしたら、
次に「何を買うか」を決めます。
世の中には数千種類もの投資信託があり、
初心者はここで頭が真っ白になってしまいがちです。
でも、安心してください。
僕たち初心者が知っておくべき投資信託は、
実質たった2つだけです。 それは、
業界最安クラスの手数料で絶大な人気を誇る
「eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)」シリーズの中の、以下のどちらかです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):
通称「オルカン」。日本を含む、世界中の先進国・新興国、約3,000社にこれ一本で丸ごと投資できます。「全世界の経済成長」の恩恵を、まるごと受けたい人向け。究極の分散投資であり、
迷ったらコレと言われる王道中の王道です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):
AppleやGoogle、Amazonといった、アメリカを代表するトップ企業500社に集中投資します。これまで世界経済を牽引してきた
アメリカの成長力を信じ、「より高いリターンを狙いたい」と考える人向けです。
【参考】過去の実績ってどうなの? ここで、過去30年の実績を見てみましょう。
- S&P500: 過去30年間の平均年率は約9%〜10%
- 全世界株式(MSCI ACWI): 過去30年間の平均年率は約7%〜8%
(※出典:SoFi、MSCIなどの公開データより。これはあくまで過去の実績であり、
将来を保証するものではありません。)
歴史的にはアメリカの成長が著しく、S&P500のリターンが高くなっています。ただ、未来のことは誰にも分かりません。



「うーん、どっちも良さそうで、やっぱり決められないよ…。かといって、半分ずつ買うのも、なんだか面倒くさそうだし…」



「分かります。その『決められない』という気持ちが原因で、
投資を始められないのが一番もったいないですからね。」



「そういう方に、僕からのアドバイスです。もう、何も考えずに
『オルカン』を100%買いましょう。それで、全く問題ありません。」
なぜなら、オルカンはその中身の約6割がアメリカの株式で構成されているからです。つまり、オルカンを一本買うだけで、
十分にアメリカの成長の恩恵も受けつつ、他の国にもバランス良く分散投資ができる、というわけです。
まずは王道の「オルカン」で投資の世界に慣れることから始め、少し知識がついて自信が出てきたら、よりリターンが期待できるS&P500を買い足していく。
実はこれ、まさに僕自身がやってきた方法でもあります。
とにかく、迷ったらオルカン。これが、初心者にとって最も失敗のない、賢い第一歩だと僕は断言します。
STEP3:あとは「ほったらかし」。毎月自動で積み立てる設定方法
お疲れ様でした。一番頭を使うのは、ここまでです。
証券口座を選び、買う商品を決めたら、あとは「積立設定」をして、すべてを自動化してしまいましょう。
積立設定とは、「毎月〇日に、〇円分を自動で買い付ける」という設定のことです。
一度設定してしまえば、あとはあなたが寝ている間も、遊んでいる間も、
証券会社が自動でコツコツと投資を続けてくれます。
これにより、
(株価が上がっても下がっても、決まった額を買い続ける)
手間が一切かからない
(入金さえしておけば、完全にほったらかしでOK) という、
長期投資における最強の状態を作り出すことができます。
具体的な設定方法は各証券会社のサイトで分かりやすく解説されていますが、
やることは「銘柄」「金額」「日付」を決めるだけ。本当に簡単です。
さあ、これであなたも「投資家」としての第一歩を踏み出しました。 あとは、日々の株価に一喜一憂することなく、普段の生活を楽しみながら、お金に働いてもらいましょう。
第4章:あなたの未来予想図を描こう(出口戦略の立て方)
ここまでで、NISAを始めるための
知識と手順はすべて身につきました。 しかし、ただやみくもに走り出すだけでは、途中で疲れてしまいます。
この最後の章では、あなたの投資という旅の
「目的地」を決め、未来の家族のための、具体的な計画を立てていきましょう。
この作業が、あなたのモチベーションを支え、投資を成功に導くための羅針盤となります。
なぜ「目標設定」が大切なのか?
ゴールのないマラソンほど、辛いものはありません。
ゴールがないと、どこへ向かっているのか分からず、ペース配分も掴めないからです。
投資も同じです。



「なんとなく将来が不安だから」
という理由だけで始めると、日々の株価の動きに一喜一憂し、
暴落が来た時に「もう辞めたい…」と心が折れてしまいがちです。
最初に「なんのために、いつまでに、いくら貯めるのか」
という目標を具体的にすることで、
積立額が明確になる
暴落時も「目標は変わらないから大丈夫」と冷静でいられる
ゴールが見えるから、楽しく続けられる
という、大きなメリットがあります。さあ、少しだけ具体的な計算をしてみましょう。
【実践】子どもの学費を計算してみよう
子どもの教育費は、人生の3大支出の一つです。大学進学にかかる費用は、進路によって大きく変わります。
▼大学4年間の学費(目安)
私立文系: 約400万円
私立理系: 約550万円
私立医歯薬系: 2,000万円以上
例えば、「15年後に、子どもが私立文系に進学するための400万円」を準備するとしましょう。
もしこれを全て貯金で賄うなら、月々約2.2万円(400万 ÷ 15年 ÷ 12ヶ月)の貯金が必要です。
では、もしこの貯金するはずだった
月々2.2万円を、NISAを使って年利5%で運用できたとしたら、
15年後どうなっているでしょうか?
元本(2.2万円 × 12ヶ月 × 15年 = 396万円)に複利の力が加わり、
資産は約585万円にまで膨らむ計算になります。
目標だった400万円を大きく超え、プラス185万円もの余裕が生まれるのです。
これが、投資の力です。この余裕資金で、お子さんの留学費用を賄ったり、
盛大な入学祝いの家族旅行に行ったり…なんてことも、夢ではありません。
【重要】ゴールが近づいてきたら「現金化」を忘れずに
今回は、複利の素晴らしい力を説明するために、15年間運用し続けた場合の例を計算しました。
しかし、ここで一つ、非常に大切な注意点があります。いざ大学費用として
お金を使う直前に、暴落が来て資産が減ってしまうのが、一番避けたい事態ですよね。
そのため、目標達成の数年前から、少しずつ利益を確定させていく(現金に換えていく)のが、プロも実践する賢い戦略です。
例えば、
「子どもが15歳になったら、必要額の3分の1を売却して現金化」
「16歳で、また3分の1を現金化」といった形です。
こうすることで、使う直前の暴落を避け、手に入れた利益を安全に守り抜くことができるのです。
【実践】僕たちの老後資金を計算してみよう
次に、僕たち自身の老後のことです。
よく「老後2000万円問題」と言われますが、
本当に必要な額は人それぞれです。簡単な式で計算してみましょう。
(老後の毎月の理想の生活費 - 毎月の年金受給額) × 12ヶ月 × 25年※
= 必要な老後資金 (※65歳から90歳まで生きると仮定した場合)
例えば、35歳のあなたが、
- 老後は夫婦で、毎月のように国内旅行を楽しめるような、ゆとりある生活(月35万円ほど)を送りたい
- もらえる年金は、夫婦合わせて月22万円と仮定 → 不足額は、月13万円です。
必要な老後資金は、13万円 × 12ヶ月 × 25年 = 3,900万円 となります。



「約4000万円なんて、無理だ…」
と感じますか? ご安心ください。
これを65歳までの30年間、年利5%(十分現実的な年利)で準備するなら、
月々の積立額は、夫婦二人で約4.5万円です。
一人あたり2.25万円と考えると、決して不可能な数字ではないと思いませんか?
このように、ゴールを具体的に計算することで、漠然とした不安は「やるべきこと」に変わります。
【今後の更新予定】さらに詳しく知りたいあなたへ
この記事では、投資の専門家ではない僕たちが、
NISAを始めて資産を築くために、
何から始めて、どうすればいいのか、そのすべてを解説してきました。
この記事一本で、最初の一歩は自信を持って踏み出せるはずです。
しかし、始めてみると



「こういう時、どうするんだろう?」
と、さらに詳しい情報が知りたくなるかもしれません。
このブログ「ゆるくて、かっこいいパパでいたい。」では、
今後、以下のような一歩踏み込んだ「詳細記事」も作成していく予定です。
- NISAの出口戦略は?暴落時の具体的な対応と、売却のタイミング
- 【リアル運用実績】30代パパのNISA奮闘記を毎月公開!
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まとめ:未来を変えるための、今日の一歩
これだけは覚えて帰って!本日のまとめ
最後に、この記事の要点をもう一度だけ、おさらいします。
貯金だけではインフレに負けてしまう。未来のために「投資」は必須。
投資の失敗は避けられる。「守りの知識」を身につければ、怖くない。
始めるのは簡単3ステップ。①「ネット証券」で②「インデックスファンド」を③「自動積立」するだけ。
「いつまでに、いくら」という目標設定が、あなたを成功に導く。
一番のリスクは、結局「何もしないこと」。
この記事をここまで読んでくださったあなたは、
もう「何もしない人」ではありません。
将来のために、自ら情報を集めて行動を起こす。それだけで、もう
上位5%に入るほど、素晴らしい行動力の持ち主です。
最後に伝えたいこと:資産形成は「手段」であって「目的」ではない
僕自身、NISAを始めてから、漠然としたお金の不安は、未来へのワクワク感に変わりました。
含み益が日に日に増えていくのを見るのは、正直とても楽しいです。
でも、ここで一つだけ、注意してほしい罠があります。 それは、
「口座残高の数字を増やすこと」自体が目的になってしまうことです。
資産が増えるのは楽しいし、もっともっと、と欲が出てきます。
でも、僕たちはそのために生きているわけではありません。



なぜ、毎日働いているのでしょうか?
通帳の数字を増やすため、ではありませんよね。
人生の選択肢を増やし、家族との時間を、
そして自分の人生を豊かにするためのはずです。
NISA(投資)は、安心して人生を豊かにするための、あくまで「備え」という手段です。
これからの人生で訪れるであろう、
子どもの学費や自分たちの老後といった
大きな出費に最低限備えることができたら、
それ以外のお金は、
好きなこと、欲しいもの、そして家族との体験に、思いっきり使っていきましょう。
「足るを知る」。
これ、僕が好きな言葉なんです。そして、資産形成の最終ゴールだとも思っています。
資産を「貯める・増やす」スキルと同じくらい、いや、それ以上に大切なのが、
資産を「上手に使う」スキル、つまり「お金を使う力」です。



「お金を使うなんて簡単じゃん」
と思うかもしれません。でも、自分の幸福度や満足度が最大になるお金の使い方って、実はめちゃくちゃ難しい。
僕もまだまだ練習中です(笑)。
いろんなことにお金を使ってみて、
「これは金額の割に、自分を幸せにしてくれなかったな」とか、
「この体験は、安かったけど最高の思い出になったな」とか。 そうやって、
自分にとっての「価値ある使い方」の経験値を貯めて、お金の使い方の精度を上げていく。
最低限の備えができたら、あとはそうやって心豊かに、たくさんお金を使う。
それこそが「ゆるくて、かっこいいパパ」の姿だと、僕は思っています。
未来を変えるための、最初の一歩。
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